2011/07/19

続:超カミオカさん

   有給を一日頂いて、行って参りました。スーパーカミオカンデ。

   ハードの偉い人は残念ながら仕事に割り込まれたらしく、
   今回の道連れはドラムの人。

   見学後、色々見て回れるように、
   土曜日の朝一ツアーに当選したのはいいものの、
   神岡町7:00集合って結構キツい


   今回は有料ツアーでバス移動なこともあり、
   遅れると参加できないのでかなり早めに出発。


   AM2:00出発

   4時間ほど前にイカスミやら、
   ラムネアイスやら食べに出かけてたような気がする。

   到着後、社内で仮眠したりすることや色々考えて、
   今回はS2000でなく、ドラムの人の車で出撃。
   目立つぜ、超目立つぜ




   到着は順調すぎるほど順調にAM5:30到着
   仕方なく朝ごはん食べたりして時間を潰す。




   AM7:00になり集合場所の神岡町公民館で受付開始。



  がんばろう


  鉱山の入坑許可もあるので、記名押印が必要


 受付のお姉さんに聞いた所、
 一組51人セットで、一日10セットが2日間。
 延1000人だそうです。応募は2000人だったそうです。




   ややもあって、観光バスが到着

 公民館からスーパーカミオカンデのある神岡鉱山跡までは、
 20分ほどの道程


 初夏の渓谷沿いの道。絶景です。



 廃線になった神岡鉄道の橋脚  


 国道471号から神岡鉱山の敷地までの道は、
 短い観光バスすれすれの道。
  ここは終点近くで広い。何故か英語の看板。


 道を抜けると鉱山入り口の事務所が見えました

 これから入る鉱山入口
 真夏なのに入口の前に立つだけで、
 スケートリンク並の冷気が吹いてきます。
 同行の人によると7℃の風とのこと。さむぃ。


 カミオカンデは地下深くの施設なのは間違いないのですが、
 地下に降りていくのでなく、神岡鉱山の横穴奥に建造され、
 山頂からの距離で地下1000mということです。
  参考画像fromKEK


  鉱山に入る前の諸注意など
 曰く、「使ってない坑道も含めると1000kmはある、はぐれたら死ぬ」ヒィ

  鉱山法の規定でヘルメットは常時装着&懐中電灯携帯義務付け

 「懐中電灯は必須ですよー。いまならオリジナル懐中電灯が500円!」
 さすが主催は神岡町観光協会。商魂たくましい。
 普通の懐中電灯にGSAのインクジェットの紙が(mg

 今年からLEDバージョンとか自慢してました。そこなのか。

 中心部までは水平といっても1キロ以上あるので、
 バスに乗っていきます。
 
 バスはディーゼルエンジン低公害排出仕様
 まぁDPFでもついてるってとこかな。


 バスに乗って鉱山へ

 行て来マース
 
  坑道内、真っ暗です。

 同じ写真に見えますが、奥の明かりがバス降り場

 バス降り場を撮影、暗いです。
  あと上から結構水が滴っています。


 ここからは鉱山を少し徒歩で歩くそうです。
  懐中電灯照らさないと何も見えません。


  鉱山時代の機械かな?
 
 
 途中で神岡鉱山の歴史を説明するために、
 態々プロジェクターが設置されています。
  お分かり頂けるだろうか。


 そこで江戸時代から採掘していたとか、
 長そうな話が始まった




 その瞬間、その瞬間である


 「うぇーい、うぇーい」
 
 プロジェクタと反対の、後方から数名の声が
 

  馬鹿が騒いでるのかと最初思ったんですが、



 ーまさかの江戸時代リアル採掘再現ー


  ウホッ良いお尻  


 人形ではなく生です生。


  これはさすがに度肝を抜かれました。
  ていうか鉱山パートは余分だと思ってました。正直。

 今回のツアーの7割は赤フンといえるくらいのインパクトです。
 その後の説明は面白く聞けましたが、 やはりバックアタックを警戒してしまいます。
  戦前の採掘光景

  やはりきおったで!
 
  さすがに近代は服来てました。
   掛け声は相変わらず「うぇーい」でしたが。

  もう一つ最後は現代採掘ということで、
   採掘ブルドーザーが轟音で迫ってきました。
  こちらは動いているシーンは反対な為撮れず。
   まぁ赤フンを激写できたから満足でしたが。

   停止状態のドーザー君
 



  運転席は前後に移動しやすいように、横向きです。
  

 こちらはダイナマイトを入れる穴をあける削岩機



 カッコイイ。エイリアンとか倒せそう。

 
 削岩するときは正面の油圧計、水圧計を見ながら操作

  説明員の人に一つ一つのメーターの説明を聞いていたのは私です。 
   さすがにドリラーのテレメトリーは作れないけど。

 移動する時はパネル後部の運転台に、  
  こちらもバックしやすいように横すわり
 
 機械群を跡にして、更に奥へ。
  坑道にも電線があったり、場所によって様々です。
 
   そろそろ研究所ブロックです。


  ここは製作中の重力波実験室
   
   
   そして坂を下って行き、
  
   ここがスーパーカミオカンデの入り口
  割と地味
 
 
 入り口付近には研究者の管理ボード
 こういうのはSpring-8でもありまあしたねぇ。


 扉をくぐると小さなホールになっています。
 2重扉で、両方同時に開かないそうで。


 おそらく温度維持のためでしょう。AEDとか置いてありました。


 入り口を入るとコントロールルーム
 ここの扉には有名人の落書きが多数







 コントロールルーム前では、紙芝居でカミオカンデの話。
 声を当てている地元の方がいい声でした。

 
 コントロールルームから通路を少し行くと、
 スーパーカミオカンデの上のドーム
  参考画像


 365日24時間運転中であり、
 水族館のように窓があるわけでもなく、
 超純水で満たされている施設なので、
 入れるのは上部のメンテドームまでです。
 
 通路には、超純水を作るフィルター群がありました。

 




 そして頂点ドーム






 
 下のプールに大量のイメージセンサーがあり、

  こーいうの


   水の分子と反応したニュートリノをこのセンサーで捉えます。
 センサーの数は12000個。


 その配線がすべてこのドームに引きこまれ、
 電算処理されます。

 当然引きこまれているケーブル類も12000本


 超純粋の温度は13℃前後
 鉱山の冷気で勝手に冷やされる上、50000トンもの水なので、
 特に冷却は行わないそうです。


 絶対温度よりも、温度の変化があると観察にムラができてしまうため、
 温度を一定に保つように工夫しているそうです。
 入り口の二重扉もその一つ。
 ドームの天井に貼ってあるモコモコは保温材。


 ラジウムやウランも観測の邪魔なので、極力除去するそうです。
  高そうなラドン計
 
  次は毎年お楽しみのサプライズイベントだそうで。
  ツアコンさんも知らないって行ってました。

   今回は実験コーナー


  プリズムによる分光の仕組みと、

   スリットからCD-Rに光をあてるっていう寸法。なるほどね。   


  マントルとアルコールによる放射能の目視実験

  マントルを支持する太い線の横が放射能の煙、らしい。
 
 寒くてアルコールが気化しないため、ファンヒーターで温めていた。


 背景知ってると、簡単な割に結果がでる実験で、面白いんだけども、
 若干子供向けに作ったつもりでしょうが、お子様には不人気でした。


 でんじろう先生とかDrQuantum(量子博士)とかの方がわかりやすいよ。

 


  この辺りは亜鉛もまだ埋まってるらしく、壁に露出していました。


 トロッコと、


 分岐ポイント跡

 この先ではまたプロジェクターによる紹介コーナー
 今度は元カミオカンデの位置に作られた、
 半電子ニュートリノ実験施設カムランドの説明

 

 カムランドは円筒形のスーパーカミオカンデと違い球体状。
 内部も「超純水」でなく、「Xe(キセノン)」が充填されている。
 これが【液体シンチレーター】と呼ばれている。
 参考資料


 カムランドの名称は
 Kamioka Liquid Scintillator Anti-Neutrino Detector
 神岡液体シンチレータ反ニュートリノ検出器
 っていうことらしい。一応。
 
 この人は関係ないらしい。
  「ミライ?ミライじゃないか!」

 質疑応答の時間があったんですが、
 東北大学の研究員の人を困らせるような質問してくださいって
 ツアコンさんに言われてたのでどう質問しようか迷う。

 3択を用意
------------------------------------------------------
 1、「スーパーカミオカンデはKEKからニュートリノが検出されるか
   実験例がありましたが、カムランドは原子炉半電子ニュートリノや、
   地球半電子ニュートリノでしか実験を行っていないのですか?
   KEKやSpring-8などの加速器と連携した実験は行いませんか?

   原子炉で400億個/secほどの検出量とご説明頂きましたが、
   加速器の場合はどれくらいのニュートリノが検出されますか?」

2、「ホントはカムラン監察官から名前取りましたよね?」
  「生きの延びてくれよ、、ミライ…」

3、「説明用のパワーポイント表示に使ってるノートPCのそれは、
   カミオカンデと神尾さんを掛けてるってことですよね」
  がお
   にはは
------------------------------------------------------
本当は1番を聞こうと思ってたんですけど、罠が多すぎて葛藤

   ※その時の心理状況
  from 十月十日さん Pixiv

「それでは質問も無いようなので、次へ移動します」

「あ"」

 ツアーの最後の部屋は軽食と物販コーナー。さすが観k(ry


   シュートリノ…
 宇宙食。これはどこでも売ってるようn(mg


   Tシャツやスタッフジャンバー

   赤フンシール

 赤フン缶バッヂ

  神岡町の推しメンは赤フンのようです

 スタッフ本部
 どう見ても特務機関です。

  あっという間に4時間45分のツアーは終了
  陽の光が眩しい

   外は灼熱でした。
   13℃の世界ですっかり忘れていましたが初夏ですね。 
   帰りのバスもちゃっかり峡谷側をキープして、写真をパチパチ。
 神岡鉱業水力発電所



 神岡鉄道別アングル
 バスも役場へ到着。ツアーは以上で終了。

 時間はお昼丁度というところなので、
 神岡の役場を後にして、近くの【道の駅 宙(スカイ)ドーム神岡】へ

  

 ドームにはカミオカンデのレプリカ部屋
 

 模型があったりします

 スーパーカミオカンデリアルタイムモニタ
  妙にニュートリノがでてるのでホントかよと思いますが 

  カミオカンデにあった、サインの一部がこちらにも展示されています。


   そうそう、カミオカンデと宙ドームにあったサインを、
   晒し紹介しておきますね。
  この国の光をが見えないんですけど
 
  「子供たちにマジコンを レンホ」

  お約束のアイス接収
  トチの実かなんかだったよーな。味はあんまり。

  ドラムの人が神岡とんちゃんに興味を示していたものの、
  お昼どきでやたら混んでいたので、もう一つのオブジェクトへ移動

  神岡町 天空牧場  山之村



  距離的には10kmもなくて、神岡役場から近くに見えるんですが、


  相当な急勾配の山道を登っていくので一苦労。
  高度1000mの『天空牧場』の名は伊達じゃない。


  綺麗な作りで経営者のセンスが窺われる

  ちょっと街から遠いのが難点かな。
  3連休の初日にしては人が数人居る程度。


 天空の犬


 天空のヤギ


 天空の鶏
  ここまで逃げない鶏は初めて見た
 
 天空の牛
  いいべこだー


 牧場といえばアイス
  味はあんまり


 山道を戻り、再びSKYドーム
 ドラムに人は意地でもとんちゃん喰いたいらしい
  カミオカンデ公開日は街の焼肉屋でも昼食べれるそうです

 それでこれが神岡とんちゃん。
 とんちゃんていうけど、牛の内臓。 
  トンはトンスルのトンなのな。(from wikipedia)


 鶏ちゃんと同じノリだと思ってた。飛騨だし。
 んーまー、ジンギスカンみたいな感じかな。


 ドラムの人も満足されたので帰途につく。
 古川の道の駅寄ったり、
 

 
 日世ミックスベース


 ナビが古く中部縦貫自動車道をルート案内しなかったので、
 また別の道の駅へ通りかかるハメになったり。
 
 この道の駅はヘリポートがあります。
 
 トマト30円、買ってに払って勝手に切って喰え的な。
 この道の駅はほとんど近所の方が集まってる感じ。
 
 プレミアムアイス、味はざんねん

 混む前に高速で帰途につきます。
 途中のSAで休憩。

 さすがにアイスはもういいか....ゲプ
 

 なかなかのイベントでした。
 ツアコンさんの大半がボランティアだということが驚愕
 たしかに落選者向けに応募してるのは知ってたけど、
 バスに乗ってたお姉さんの方は2年目とか、好きなんかな。

 今回はハードの偉い人が参加できなかったので、
 来年は普通に応募して、
 自分はボランティアで引率も面白いかと思いました。

 赤フンはかんべんですけども。

0 件のコメント:

コメントを投稿