2011/09/10

GO WEST!(5:軍艦島上陸作戦)

いよいよメイン、軍艦島です。
軍艦島こと長崎県端島。
海上鉱山として建設された海の町。
戦前戦後の黒いダイヤこと石炭ラッシュを生きた街。
今では無人だが施設がそのまま残されており、
本来上陸は許可されませんでした。
   近年ようやくツアーとして訪れられるようになりました。


軍艦島にはツアーで行くか、海上タクシーによる違法上陸。
後者は廃墟マニアか釣り人に多いですね。違法ですけど。


島の上陸は必ずできるわけでなく、天候・波高が悪いと目前で帰還します。
その場合でもツアー料金は返金されません。
(今回のツアーのやまさ海運は一部返金があります)

今回は接舷・上陸可能なようです。よかったよかった。

接舷にはドルフィン桟橋と呼ばれる、
観光用に整備された1箇所のみ

 

三社ほど軍艦島ツアーを行う会社があるため、
接舷時間はきっちり決められています。


まずは入り口を通ってひろばへ行きます。
このトンネルは昔作られていたものを補強したもの。

一つ目の広場、ここからは色々な物が見えます。
正面の自然の岩の部分が本来の島です。
残りの大半はコンクリートで埋め立てられています。

岩礁部分の天頂に建設されているのは貯水槽

この時代に水道完備

幹部社員の住宅だとか。個別トイレがあるそうで。

小中学校
1−4階が小学校、5−7階が中学校とか。

小学中校の左は工員の住居。
裏から見るとコの字型をしているそうです。

この時代には珍しく、居住効率を上げるため、
現在のマンションではなく、ビジネスホテルのような
通路を挟んで居住部屋がある構造だそうです。 
 って解説員のおっちゃんが言ってた。


てっぺんに見える小さな建物は幼稚園
東京ドームの1.3倍の島に、当時人口5200人
世界一の人口密度だったそうな。
ですので施設や建物も密集しています。

右の柱はベルトコンベアやクレーンのあと
  外側に輸送船の船着場があります。
ここから石炭を運び出していたそうで。

第二広場綜合事務所跡

ここが出勤場所だったようですね。

地下600メートルに横穴2500メートルの炭鉱と、
地下1000メートルの炭鉱があったようです。

労働条件は安全ではなく、気温30度湿度95%
死と隣り合わせですが、給料は数倍だったそうです。

また炭鉱の作業後は風呂を3度に分けて入ったとか
(汚れが1度で落ちないので海水で2度すすぐ)

戦前の時代に電化度100%、家賃・水道・電気が粗タダ。
そして給料が良く、この人口密度になったようです。
日本版ゴールドラッシュといったところでしょうか。

写真を何点か。




炭鉱は危険なため島の端と反対の端にある居住区からは、
基本的にトンネルでつながれていたようです。

第3広場、中央のが日本最古のコンクリート建築
大正だったかな

最後にこちらで記念撮影を行って帰るようです。
長崎の観光案内の人がツアーには雇われているようですが、
この黄色いシャツのおっちゃん(っていうかじーちゃん)
なんだかノリノリです。

手持ちのカメラで写真を撮ってくれるんですが
「では撮りますよー。はい、レディー・ガガ!」

    流行ネタだな。抜かりないジジイめ。

   「ではこちらいきまーす。はい、スザンヌ!」

...ちょっと古い。

   「ではこちらいきます。はい、ルッキーニ!!」

...なん...だと?

    うーむ、まさか「パンツじゃないから(ry」の人じゃないよなぁ....
 ※参考画像。掲載コード限界。CV斎藤千和

うんきっとなんかTVの有名人と聞き間違えたんだよ。
TV持ってないから知らないけどね。

写真にもちらほらでてますが、男女比率も半々くらい。
こと若い女性は結構多かったです。
あとこういう所にくるくらいなので、
なぜかみなさん高い1眼レフデジカメを持ってらっしゃる。
   女性一行に写真が「ここだけAKB48」「誰が1位の前田敦子?」
とか言ってるのを聞き流して、船へ戻る。

帰路にとった写真を幾つか。
軍艦島の灯台。無人化後に建設される。
理由は工場の煙や光がなくなったので、
船から夜間わからなくなったからだとか。

違法上陸の釣り人のオッサン
神社跡
たぶん戦中の高射砲跡
灯台別アングル

さて船に乗って帰路へ。
もう次の船がやってきています。

幼稚園と小中学校を拡大。
幼稚園の脇にすべり台あるのわかりますか。

少し離れて全体像、ここから反対へ回って行きます。

反対側のこの位置で停泊してくれます。
この位置からの姿が軍艦に見えるので、
軍艦島と呼ばれる所以だそうです。

反対はツアーでは入れないので拡大して写真。
木造で唯一倒壊しているのが寺の跡だそうです。
コの字型住宅反対側
小中学校裏側から
そしてそのまま長崎港へ戻って行きます。

長崎の港湾設備の周遊と軍艦島上陸合わせて、
3時間近くで、なかなか濃い内容でした。

軍艦島に興味がない人でも、
旅の観光場所の一つとしてお勧めします。
注意したいのは、トイレも何も無いことと。
夏場は帽子と水分が必須です。

大事なことだから2回言います。
お茶持っていかないと辛いよ!

最後にWikipedia先生の地図へリンク
赤が上陸できるところ。
興味がある人は、上の写真と見合わせてみるといいかも。

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